近くて遠い小豆島

念願の小豆島へ。

姫路港へのアクセスが容易でいつでも行けるとあぐらをかき続け早幾年(笑)

 

旅行に行く前は、その土地を舞台にした映画などを見るのは中々モチベーションになる。過去、大学の卒業旅行でイタリアに行ったが、その時も『ローマの休日』『ツーリスト』『天使と悪魔』を見てから行ったので、ロケ地なんかに着くとかなりテンションが上がったことを覚えている。

 

イタリアの時は、"わざわざ"DVDを借りたわけだが、小豆島に関しては全く違う。

イタリアはイタリア先行、小豆島は作品先行という感じ。

 

私を小豆島へと誘う作品は三つ。

一つ目は、『ラブレター』という2008年に放送された昼ドラ。

私が唯一リアルタイムで(録画で)見ていた昼ドラだ。当時は、千絵を演じているのが後の推しメン宮澤佐江ちゃんであることは全く知らず(関西弁に違和感もなく、関西出身の若手と思い込んでいた)、千絵がいらんことをするたびに「千絵〜〜!いらんことすんなや〜!!」と怒っていたことを思い出す。推していない時から、そうやってこっちが感情移入できるくらい自然な演技ができる女優さんだったんだろうなと、今になって思います。サッカーのバスの移動中に見たり、みんなでラブレターに出てきた手話をいくつも真似したり(一番人気は「俺がお前の耳になったる」)、私の周りでは結構な社会現象に。

 

二つ目は、『八日目の蝉』という2011年に公開された映画。

私が一番好きな映画。何度見ても泣けるので泣きたい時に見る。何より興味深いのは、泣くポイントがこちらのコンディションによってまるで違うことだ。そんな私の心の拠り所ともいえるこの映画を見ようと思ったきっかけは、映画の主題歌に美嘉ちゃんの「Dear」が起用されていたからだ。(中島美嘉さんも好き。私の興味の広がりは大体好きな人が幹で枝分かれしていく。)

 

 『ラブレター』も『八日目の蝉』も大半が小豆島での出来事。

かの有名なエンジェルロードをはじめ、そうめんやオリーブの産地であること、幻想的な虫送りなど、作品を通して小豆島を知り、いつか行きたい!と魅了されていた。

 

そして

三つ目は、『涙の行方』という2015年に発売された宮澤佐江さんのフォトブック。

一つ目の「ラブレター」に佐江ちゃんが出演していたことも大きく影響しているが、フォトブックに掲載されている写真は小豆島で撮影されたもの。フォトブックというだけあって素敵な写真が盛りだくさんだ。そして上海移籍にまつわるあれやこれやが著された文章がなかなかに重い。そう、重い、非常に重い。彼女が対峙したものがどれほど過酷なものだったのか。溌剌とした爽やかな笑顔がトレードマークの彼女が当時こちらに見せることがなかった出来事、想い。"想像を絶する"とはまさにこのことだ。先生は「宮澤佐江の笑顔には、見えない涙が流れている」なんてまたうまいこと帯を書いたりなんかして。これを機に読み直したが、今読み返すと、今の状況さえも佐江ちゃんらしいというか、佐江ちゃんの人生はトピックスだらけやなあ、と。こんなに良くも悪くもバラエティに富んだ人生って…そんな人生を歩むのも選ぶのも佐江ちゃんなんだけど、そういう星の子なんだんろうなとも思ったり…(蛇足)

 

 

上記三つが私を小豆島へと想いを馳せ、、、

ついに着島(前振りが長すぎ)

 

 

今回は主に『涙の行方』撮影地を巡る予定でしたが、今夏佐江ちゃんが小豆島を訪れられたので、そちらにもお邪魔することに……

 

 

 

 

---つづく---